ムシのいい話

身近な虫たちのこと、音楽や文学や映画やアートや好きなものたちのこと。
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ゴシック+パンク=

昨日。
やっと更新できたとひと息ついて、昼飯食いに行って戻ってきたら。
ば!
またそのタイミングかよ!

ツマグロヒョウモン

しばらく前に連れてきた、おなじみのツマグロヒョウモンが羽化っとった。
朝見た時、黒っぽいけんそろそろかな、とは思ったものの油断しとった。
ウチでははじめての男子。なので名前の「ツマグロ」はありません。

ツマグロヒョウモン



幼虫は「触ったらケガすっぞ」的トゲトゲな上に
毒々しい赤+黒のゴシックカラー。
その実、まったく痛くもないし毒もないし
完全に見かけ倒しなんやけどね。
写真は「そろそろさないじゃおっかなー」的静止状態。

ツマグロヒョウモン


連れてきた時のこと。
いっしょに採ってきたスミレの準備を整えて、
指からそっちに移そうとすると、指に乗ったまま葉を食い始めた。
かわいかろーが!
写真撮り忘れたけど。
まー大胆とゆうか大雑把とゆうか。
歩きよる幼虫に葉を差し出すとそのまま食い始めたって
昆虫DJ大田こぞう女史も言いよったし。
この大らかさは熱帯出身のDNAがそうさせるのか、
異国日本にこんだけ定着したのも、これらの性質ゆえかもしれんな。


パンクなサナギの鋲は何度見ても興味深い。
光り輝く金色っすよ、金色。

ツマグロヒョウモン

でも抜け殻になると透明なんよねー。
金はいったいどこへ行くのやら。

ツマグロヒョウモン


心もとない感じでぶらさがっとるサナギけど、
実はこれくらい丁寧に下準備されとるんよねー。
(片側は切れてしもたけど)

ツマグロヒョウモン



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マメをめぐる冒険

ひさしぶりに長い風邪だった。
おそらくは娘からうつされただろう風邪の症状を最初に感じてから、
すぐ葛根湯飲んで対策はとったけど、
いかんせんしごとが休めず、日に日に悪化の一途をたどり、
最終的には扁桃炎までいってしまった。

虫歩きもやっと今日、一週間ぶりに行けた。

もうすっかり秋ですね。さすがにTシャツ1枚では肌寒い。
例年10月の25日あたりを境に「寒い」と感じる日が
でてくるっちゅうのが、わたくし的感覚。


黄色くなったハギの葉にアリ?

ホソヘリカメムシ

に見えますね、一見。
「子どもの頃、むちゃくちゃ臭いアリをつかまえたことがあって、
それっきりアリには触ってない」と言う人がおった。
それはきっとこいつだったのにちげえねえ。
こう見えて、実はホソヘリカメムシの幼虫。
大きさ、形ともにクロオオアリとかクロヤマアリによー似とる。
アリとのいちばんわかりやすい違いは、
こっちは体長に対して明らかに触覚が長い。
臭いだけでは防御手段不足と感じたのか、
こげな擬態を身につけたのかどうだか聞いてみても、本人もわからんめー。
アリ食う生き物って、実際少ないらしいけど、蟻酸のおかげで。

もちょっと成長するとこうなって、
ホソヘリカメムシ


大人になるとこうなる。
ホソヘリカメムシ

足の行儀悪いこと。

幼虫から成虫まで、マメ類が大好物。
養分をちうちうするので、他の草食カメムシたちの例にもれず、
農家からは嫌われもの。


−−−−−−−−−−


風邪ひく前に見つけとったキチョウのサナギ。
たぶんさなぎたてで、瑞々しい。

キチョウ

もう羽化っとろうと思っとったけど、まだやった。
でももうすっかり黄色くなって、近日中に羽化りそうやん。

キチョウ

こうなるとやたら目立つ。


幼虫の食い物はハギ、ネムノキなどマメ科植物。
キチョウ

実はこのキチョウ、最近「キタキチョウ」と「ミナミキチョウ」に
分類されることが研究によって明らかになった、げな。
「ミナミ」は南西諸島にしか生息せんらしいけん、
もちろんここ九州のは「キタ」になるんやろけど……
見た目上の区別は困難ってことで、ま、シロートには関係ないことです。

キチョウは羽化りたての成虫によく遭遇するけん、
たぶん朝早くに羽化ることが多いんではなかろか。

ウチの目と鼻の先やけん、これから毎朝チェックします。



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悪魔の誘惑

まだピンクのイシガケチョウの幼虫を見つけたのは10月4日のこと。
虫歩きの帰り道にある住宅地の1本のイヌビワ。
去年もいっぱいおったけど、今年も見えるだけで4頭もおる。

イシガケチョウ

何度も連れ帰って羽化らせたし、もういいやろ、と自分を制して帰りました。

3日後、みんなピエール完全体に変身しとるねえ、
いやあ、この悪魔的な装い、やっぱり魅力的やねえ、たまらんねえ……

イシガケチョウ

無理!
誘惑に負けました。気づいた時には手にひと枝。
またやってしまった。
やっと飼育がひと段落したところやったのに。

ま、でももうここまで育っとるし、さなぐのも時間の問題やろ、
とゆう大方の予想通り、翌日には無事にさないだ。

イシガケチョウ


それから一週間あまりが過ぎたおとといの夜。
人知れずこっそり羽化っとるし!
この時期はもうちょっと長くかかるかと思っとったけど、
夏と比べて2日しか延びんかったな。
ふ〜〜ん、そんなもんか。
そういや秋に飼育したのははじめてだった。

イシガケチョウ

それにしてもなんで夜?
今まで夜はなかったけどなあ。
何度育てても羽化の瞬間が見れんなあ。


ときおり翅をゆっくり閉じたり開いたりするけど、
基本はぴたりと忍者モード。
壁にぴったり張り付いた様は、
ほんとに平面的で、紙細工を貼ったようだ。

イシガケチョウ

そしてみごとにおぼろ昆布。

イシガケチョウ


成虫越冬するチョウは多けれど、
「今まさに越冬してます」的な姿はいっぺんも見たことねえなあ。
もちろん人目につく場所=風雨にさらされる場所なわけで、
よっぽどその気にならんと見つけることは不可能なんやろけど。

これから越冬をはさんで春までの長い期間、
生き残る成虫はいったいどれくらいおるんやろ。


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3

またね、バイバイ

残っとったムラサキツバメ3頭が羽化る合間、
アケビコノハも羽化った。

夜の間に羽化ったらしく、朝起きたらひっそりと壁の隅に佇んどったけど、
あいにくうちは真っ白な壁。
外界では見つけきれんほどの枯葉擬態は、逆に仇となってよー目立つ。

アケビコノハ

今年のは完全に枯れる前、若干グリーンを残した風合いの翅。
芸の細かいこと。

アケビコノハ
アケビコノハ

顔のかわいらしさは言わずもがな。
でも頭の上のとこ、ハゲとるように見えるけど、これは……?
この魅力的な鼻先の突起は何の役割があるのか。
鋭いストローを桃などの果実に突き刺して吸うっていうけん、
そのガイドの役割でもするんやろうか。

ふだんは周りに溶け込む地味な姿ですが、
翅を開くと、

アケビコノハ


こんな鮮やかなオレンジ色に目玉模様があらわれる。
護身のための威嚇やけどすぐ翅を閉じるけん、なかなか撮影に苦労したっす。
ぱたぱた飛んで、壁に着地したらすぐ翅を閉じて、
必ずくるっと下を向いて静止。
この行動も……カ、カワイイ……
外界では一度見失うと、再度見つけるのは困難やろなあ。

幼虫時代からサナギ、成虫まで通して威嚇手段を持つって……
どんだけ臆病なんじゃい。
ガっちゃんの中ではいちばん好きかもしれんな。


連れてきてからちょうどひと月。
今年もありがとう、来年もよろしくお願いしますよ。


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恵み

このところなんなかやで忙しい。

虫はもちろん、しごとも、「恵み」拾いも。

虫歩きコースに栗の木は5〜6本しかないんやけど、
毎朝律儀に落ちとってくれるもんやけん拾わずにおれん。
トータルで2kgぐらい拾ったろうか。
はじめは喜びよった相方も「その栗、誰が剥くの?」
て言いはじめるけん、自分で剥かなしゃあない。
と言いながらも結局一緒にやってくれるけど。

はっきりゆうて、栗を食うことにはまったく執着はない。
栗ごはんはあの異質感が好かんし、茹で栗はもそもそするし、
渋皮煮は甘すぎるし、どうやってもそんなにうまいと思えん。
収穫の喜びと、姫の喜ぶ顔を見ることのみ。

まあいいんです、そんなこた。

栗、拾いよったらたまに穴が空いとりましょう?
拾う時にざっとチェックはするけど、やっぱ漏れはある。
持ち帰った中にアナーキーがあったけん、
なんとなくその行き着く先をたどってみた。
不勉強なわたくしは、あの穴、全部クリシギゾウムシ(または近縁種)
と思ってました。
ゾウムシやったら、穴は幼虫の脱出口やけん、中は留守のはず……
ややっ! なんか動きよる! 黒い! 小せえ!

出てきたのはこやつでした。

クリノミキクイムシ

背景は新聞の囲碁解説コーナー。
サイズ感を見るためには文字の方がわかりやすいか。

クリノミキクイムシ

見出しじゃないっすよ。本文ですよ。
小せえし動き回るし、いっちょんマトモに撮れんかった。

触覚からどうもキクイムシとかケシキスイ、カツオブシムシ系っぽい。
とアタリをつけて調べたら、どうやらクリノミキクイムシっぽい。
ドングリキクイムシかもしれんけど。

で、このクリノミキクイムシ、生態がおもしろい。
メスが栗の実に穴空けて入り込んで産卵。
成虫は体内に共生菌を貯蔵しとって、その胞子も実の中に植え付けて繁殖させる。
生まれた幼虫は菌を食べて成長、実の中で
成虫になって世代交代して増える……! てことは近親交配?
さらに、オスは全体の1~2割程度しか発生せず、
生まれた実の中から出ることなく死んでしまう!
って! いくら一夫多妻とはいえ、ただのタネ提供者……
さみしすぎるやろ!
メスは脱出して他の実にたどり着いて穿孔・産卵、以下同。

すげえなあ。
たかが2〜3ミリの虫の世界。

このひとは窓から放したけど、はたして新しい実にたどりつけたろうか。
マテバシイでもよさそうやし、それだったらすぐ前にもあるし、大丈夫か。


ああ、そういや調べよる時、栗の実の70%くらいは
クリシギゾウムシ類に産卵されとるとゆう記事も見つけた。
もし本当なら、卵やら知らんうちにいっぱい食べよるかもしれんねー。
ま、ただのたんぱく質ですよ。
幼虫がおったらさすがに味も見た目も変わるやろうけん、
その心配は低かろうと思うけどねー。


そろそろムカゴも出始めた。
こっちは食うのにも大いに執着あり。


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うかりまくり

いい季節です。
次から次にさないだり羽化ったり。


まずはこのまえ連れてきたウラギンシジミ
ほらね、やっぱし。

ウラギンシジミ

連れてきた2日後には早くもさなぐ準備でこの姿。
おしりに管が生えた王蟲やな。
さらに翌々日には……

ウラギンシジミ

ドロップのようなサナギのできあがり、ダイヤマーク付き。
さなぎまでもワンアンドオンリーな魅力。



そしてここんところの羽化ラッシュ、
先陣を切ったのはムラサキツバメ

ムラサキツバメ

地味渋な翅裏にもこっそり端っこにスカイブルーのワンポイント。
翅表は残念ながら見せてもらえんかった。
羽化の瞬間は見れず。



お次はこのまえ書いたクロアゲハを間にはさんで、
ウラギンシジミ
さないでからジャスト一週間後でした。
これまた羽化の瞬間は見れず。

ウラギンシジミ

ウラギンちゃんは、やっぱ特別かわいい。
真っ白な中に大きい目、ってのがやっぱあれなんでしょうか。
人間も「色の白いは七難隠す」てゆうし。
イヤ別に色白女性が特別好きってわけではないけど。
幼虫もサナギも成虫もほんとに魅力的っす。
飛んで行く時、鮮やかな翅表のオレンジが見えました。



そして昨日の朝。
もう1頭のクロアゲハのサナギ、もう中身が分離しとる。

chou_ageha_kuroIMG_6539.jpg

今回は見逃すまいと、目の前にてしごと開始、
見始めてから2時間半、ようやく割れました。

chou_ageha_kuroIMG_6540.jpg
chou_ageha_kuroIMG_6543.jpg
chou_ageha_kuroIMG_6544.jpg
クロアゲハ
クロアゲハ
クロアゲハ
クロアゲハ

ふう。
わずか1分半ほどのできごと。
3〜5枚目あたりを見ると、ストローが左右二つに分かれとるのが分かるし、
抜け出した直後は腹もまだ膨らんどらんですね。

それから翅が伸びきるまで約10分。

クロアゲハ
クロアゲハ


クロアゲハ

クロアゲハ

何度見ても美しい。
これまでの時間も報われるっちゅうもんです。
このまま数時間、翅が完全に乾くのを待って、去って行きました。



その日の午後はコスズメも。

コスズメ

コスズメ

かっちょええなあ、いつみても。
成虫はスズメガの仲間の中では小型、といえども、
図鑑によると開長55〜70ミリあるけん、それなりの存在感。
でも8センチくらいある幼虫時のインパクトからすると、
あらまあこんなに小さくなっちゃって、みたいな。



けど、もちろん、みんながみんな無事に羽化りよるわけではなく。



コスズメより前にさないだセスジスズメが羽化らん。
実はさないだ数日後、ケースの中を1センチくらいある
丸々したハエの幼虫とおぼしきヤツが徘徊しよったけん、
もうすでにやられとるのかもしれん。
そろそろ繭を剥いてみようか。

そのハエの幼虫らしきのも隔離して羽化待ちしとるけど、
こっちも羽化らん。ハエって、もっとはよ羽化るんじゃ?
お亡くなりかもしれん。

ウンモンスズメの幼虫は、連れてきたときから腹脚の様子がおかしくて
http://couleur64.blog.fc2.com/blog-entry-114.html
やっぱり帰らぬ人になってしもた。


連れて帰ってもこれなんやもん、
外で大人になるのはそりゃあ大変なことよのう。


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