ムシのいい話

身近な虫たちのこと、音楽や文学や映画やアートや好きなものたちのこと。
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何気なさ

フジテレビのドラマ「ゴーイングマイホーム」
先週で終わってしまった。
ひさしぶりに、ずっと観ていたいドラマだったのに。

連ドラ初、大好きな是枝裕和監督作品。
豪華キャスト陣の演技が素晴らしいのは言うまでもなく、
演出もドラマ向けでなく映画向け、
端々に盛り込まれた微妙な笑いどころ。
音楽はゴンチチ、フードコーディネーターに飯島奈美、
タイトルロゴとオープニングは森本千絵、
こびとのキャラデザインは大塚いちお。
局としてもかなり力の入った本気な作品だったと思われ。
結果、できあがった作品のクオリティーは映画並み。
毎週楽しみで楽しみで。

しかしながら、視聴率は残念な結果だったらしい。
まあね、地味ですよ。
ドラマとしてはたいして何も起こらんし、
それを「退屈」という向きがあるのもよくわかる。
「何も起こらない映画」好きな私としては、
そこがツボでもあったんやけどね。

思うにこれが好きだった人は、我が家同様、リアルタイムじゃなくて、
録画して、あとでCM飛ばしながらじっくり観る人たちだったんじゃなかろうか。
だとしたら、支持はされていながらも、
残念ながら視聴率には反映されんかったのかも。
てゆーか、そう思いたい!
これが受け入れられん日本であってほしくない!

結果として、そおゆう見方をされてしまったとしたら、
数字ありき・スポンサーありきの「TVドラマ」としては失敗だったのかもしれん。
でも愛される「残る作品」ができたんじゃないかと思う。
これを連ドラとして放送した局に拍手を送りたい。
ドラマで描かれた何気ない日常のささやかなシアワセ、ほっこりする笑顔。
それは虫歩きとも通じます。




てことで。
この前出会った、何気ない存在の象徴みたいなモンシロチョウ

モンシロチョウ

ほんとに何気ない存在やね、日本では。
けど、もともと日本にはおらず、奈良時代に大根とともに移入されたという説、
同じ頃海を渡って自力で入ってきたという説があって。
どちらにせよ生態系に大きい影響与えたんやろけど、今は昔。
日本の風景になくてはならんものになっとるもんね。
モンシロチョウというと春が連想されるけど、
実は真冬以外年中飛びよるし。
基本はサナギ越冬、暖地だと幼虫越冬や成虫越冬もあるげな。
このひとはこのまま幼虫越冬かもしれんな。


そして今日、あまりに虫果がないけん、本気でサナギ探索でもしてみようかと
以前アオスジアゲハの幼虫がおったあたりを念入りに見よったら、
このひとがおった。
ウラベニエダシャク。(たぶん)

ウラベニエダシャク

スイカズラらしき植物におったのでたぶんそうだと思うけど、自信なし。

前回書いたようにシャクガの仲間、幼虫はいわゆる尺取虫。
尺取虫の見分けかたは、前に3対6本の足、
後ろにある腹脚といわれるものが2対4本。
そのためあの独特の歩きかたになるんですね。
見かけたら、うちの姫みたいに手に這わせてみるのもまた一興かと。


ついでにちなみますと、成虫はこちら、過去画像より。

ウラベニエダシャク

ウラベニエダシャク



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春待ち

偶然の出会いはいよいよなくなってきて、
目新しい虫歩きネタがない。

ので、現在我が家で春を待つひとたちの出番です。



先月からずっと育てよったシジミチョウの幼虫。

ルリシジミ?

ハギにおったので、ルリシジミツバメシジミではないかと思うけど
確実なところはわからん。
日曜日に、ようやくさないだ。

ルリシジミ?

葉っぱとか入れてやっとったのに、プラケースの角のほうが居心地がいいげな。
サナギからみるとルリかな。




10月頃、姫が摘んできて水に挿しとった植物に、人知れずついとったシャク
いわゆるシャクトリムシ=シャクガというガの仲間の幼虫ですね。
その植物がすっかり枯れてから、姫が発見した。

エダシャク?

何シャクなのか不明。何を食いよるのかも不明。
今は、上記シジミのエサにしとったハギについとる。
食いよるとこ見たことないけど。
このまま幼虫越冬くさい。



秋といえばドングリ、ドングリと言えば……。

クヌギシギゾウムシ?

サイズ参照のため、色鉛筆を置いてみた。
子どもが拾ってきたドングリに、いつしか穴があいて、
幼虫がでてきた経験ある人も多かろ?

姫が1年生の時、教室で工作に使うドングリから続々と出てきたので、
毎日のように箸入れに入れて持ち帰ってきた。
でもその時はたしか1頭しか羽化らんかったもんねー。

これはクヌギから出たのでクヌギシギゾウムシかしらん。
春になって、羽化ったら判明するけど、はてさて。



その他、写真はないけどモモスズメとコスズメのサナギもおる。
サナギで越冬させるのはどうやら難しいらしく、成功するかどうか。
以前、クロアゲハとビロウドスズメの失敗経験あり。



むう、今回はすべてあやふやだ。

なんにしても、みんな春をむかえられたらいいねえ。


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あの夏の日

昨日〜今日はあたたかかった。
特に昨日は一日中晴れとったし。
ので、期待しとったけど、パッとせんなあ。
歩くのが早朝やけんね、虫たちが動ける気温じゃないけんしゃあない。


やっとおった。
マダラヒメバチ

マダラヒメバチ。か? 自信ナシ。
寄生バチの代表であるヒメバチ科のハチですが、
調べてみるとアゲハの幼虫に寄生するらしい。
成虫はアゲハのサナギから羽化して出て来るという。

この被害にはまだ遭ったことないけど、
寄生バチといえば……


ある夏、姫が連れてきたセスジスズメの幼虫を飼育中のこと。
なんか元気がなくなってエサを食べんな〜と思っとったら、
ある日幼虫の背中に忽然とあらわれた
コマユバチ

こうなったら何が出るか見届けてやろうと、待つこと1週間ほど。
カッターで切ったような切り口を開けて出てきたのはこいつだった。

コマユバチ
コマユバチ

小さいうえに動きが速くてマトモに写真が撮れとらん。
コマユバチの仲間らしいけど、同定には至らず。
ハチが羽化するまで幼虫は生き続け、
羽化ったら数時間のうちにしぼんで死んでしまった。
まさに、時が来るまで「生かされとった」感じ。
寄生バチは産卵時、卵と一緒に幼虫の体内に、あるウイルスを注入するげな。
そのウイルスは宿主を免疫不全にする働きを持っとるので、
卵から孵った幼虫は安全を確保されながら、宿主の体の中を食べていけるという、
なんとも虫のいい話。
なんかムズカシイことはよーわからんけど、すげー!
すごすぎるぜ!
すごすぎることが多すぎるぜ、虫の世界!



さらに、次に連れてきたホシヒメホウジャクも、
エサを食わんくなったと思ったらやっぱり。
ただし今度の繭は背中に背負っとるんじゃなくて、
幼虫の近くから俵型の繭が糸でぶら下がっとる。
ホウネンタワラチビアメバチ

で、今度は繭ができた時点で幼虫はお亡くなりに。
こっちはその筋ではあまりにもメジャーな
ホウネンタワラチビアメバチだった。
ホウネンタワラチビアメバチ

ホウネンタワラは漢字で書くと「豊年俵」。
イネの害虫フタオビコヤガに寄生することが多いので、
このハチが多い→フタオビコヤガが少ない→豊作
ってことで、この名がつけられたもよう。
なかなかこじゃれたネーミングやなあ……



……と、あまりにさびしい虫果やけん、しばし夏の思い出に浸ってしまった。



こんなんもおったけど。
「出てみたけどやっぱ寒かごたーけん、もどるばい」的な?
たぶんアオクサカメムシと思うけど、ミナミアオカメムシかもしれん。
アオクサカメムシ

部屋の中では一時的に冬眠からさめたテントウムシがウロウロ。
テントウムシ

ベランダではキマダラカメムシがのっそり。
キマダラカメムシ


小春日和が戻ってきたような暖かさだった。
昼間歩いたら、もっといろいろ見れるのかもしらんけど、
大人ですから。
仕事せんといかんから。

「僕は明と暗に引き裂かれている」by Ian McCulloch
なあんて言葉を思い出しつつ。
全然意味違うけど。


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追記

上の写真はアオクサカメムシではなく
ツヤアオカメムシ
ではないかと、ご指摘いただきました。
ツヤアオカメムシに訂正します。

素人同定なので、今後も間違ってたらどんどんご指摘いただきたく思います。
皆さま、ご協力よろしくおねがいします。

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おわりとはじまり

ここ数日、なかなか本格的に寒い。
仕事部屋は特に冷えて、マウスに熱を奪われる指先がたまらんので、
いよいよエアコンも稼動しております。

夏〜秋に隆盛を極めたオオスズメバチ王国も、
とうとう終焉の時を迎えたようで。

オオスズメバチ

交尾を終え、土や朽木の中でぬくぬくと春を待つ新女王とは対照的に、
旧女王、働き蜂、雄蜂は役目を終える。
でもちゃんとつながっとるけんね。
次の王国の準備完了。


ジョロウグモ姐さんも、もの静か。

ジョロウグモ

堂々と、美しく、パリッとしとった巣も見る影がない。
どうせ直してももう誰もかからんし、もう直す気力もないげな。
オスとは無事出会えたろうか。
物陰などに卵のうを作って卵越冬。


雑木林ではスジモンヒトリがひとり枯枝に佇む。

スジモンヒトリ

このまま幼虫越冬なのか、蛹化場所探し中なのか。
あ、このヒトリは「一人」ではなく「灯取/灯盗/火取/火盗」です、念のため。
よく明かりに集まる蛾だと。
そんなことゆーたら、ほとんどの蛾はヒトリやないの?と思う。


一方、まだまだお盛んなヨモギハムシペア。

ヨモギハムシ

毎年この時期まで、よくこんな姿を見かける。
成虫越冬という説あり、卵越冬という説あり。
でもこの時期交尾して、春まで待って卵を産む?
ん〜、単純にそれってなさげ。卵越冬説に1票。


民家の前に植えてあるアサガオ系の葉っぱに見慣れた穴。

ヨツモンカメノコハムシ

めくってみると....

ヨツモンカメノコハムシ

やっぱりね。
また出ました。ヨツモンカメノコハムシ
南方出身のくせに、いや、だからなのか、こっちはどうやら成虫越冬らしい。


幼い頃「冬、虫は死ぬ」って思っとったもんね。
もちろん冬場を通して育てたことのある虫とか、
成虫で集団越冬するテントウムシあたりの有名どころは知っとったけど。
虫大好きだったにもかかわらず
見えるところしか見てなかった、何も考えてなかったことの証。
でもそんなんやったら次の年、どうやって生まれてくるんかい。
て、ちょっと考えればわかろうが。
たしかに「成虫」は死ぬこと多いし、
卵とかサナギとか見つけにくいけどね。
でも冬でもちゃーんとみんな生きとるんやもんね。



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ぷりっぷり

これから日本列島は大荒れの模様なので、その前にひと歩き。
気温7℃にこの曇り空、虫的には期待できんけど。


何気なく林縁に転がっている朽木を見る。いかにもあやしい。
表面にまで見慣れたコロコロウンコが。
カブトムシ

ごろんと木を起こしてみると、出ました!
ぷりっぷりのカブトムシ幼虫。

カブトムシ

いつ見てもでかいねー、王様やねー。




その先、ひときわ目を引く白さが目のはじをとらえた。

ウラギンシジミ

寒風に耐えるウラギンシジミでした。
ちょっと目立ち過ぎやろ。
ちゃんと隠れて寝なさい。


虫的な期待はしとらんかったので、今日のところはこんなんで十分満足です。



オマケに、本日の非常階段にて。
ヒメカメノコテントウ

ヒメカメノコテントウ

本家カメノコテントウは未だ見たことないけど、ヒメはよく見る。
でももっと赤が淡い、どちらかというと肌色っぽい方が一般的ですね。


最後は地味地味なガ。

ヤマモモヒメハマキ

いつもお世話になっているサイト「みんなで作る日本産蛾類図鑑」さんによると
どうやらヤマモモヒメハマキの越冬型らしい。
夏型だとカラーリングがずいぶん違っとるみたいで、
知らんかったら同種だと同定するのは困難かと。
「ハマキ」=「葉巻き」。
幼虫が食樹の葉を巻いて巣を作る種類ですね。

1センチくらいしかないけん、虫が少ないこの時期でないと
素通りしてしまいそうな存在感の薄さ。
でも背中の毛のカタマリが面白い。なんのための毛だ?



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間借人

腰の次は風邪にやられた。

でもどうしても土曜日は行きたいとこがあって。

イムズの吹き抜け空間でクリスマスインスタレーションを展開中の
キギの二人、植原亮輔・渡邉良重
それに加えてアルティアムで展覧会がはじまったミナ ペルホネンの
皆川明という豪華3人のクリエイターズ・トーク。
聞き逃すわけにはいかねえ。
感想は、書き出すとそれだけで1回分になっちまうので、ひとこと。
2時間弱、朦朧としながらも行く価値あった! 
て、言うまでもねーか。
でももうそれが限界、アルティアムのレセプションは行けんかったけど。
仕事に差し支えるとマズいけん日曜日はずーっと寝とったけど。
数年ぶりかもしれんな、一日寝るなんて。


てことで歩いとらんので、先週の我が家の非常階段ネタです。

今も滞在中のミナミトゲヘリカメムシ
ミナミトゲヘリカメムシ

この場所に定位して5日くらいじーっとしとった。
どこかのお宅に入り込もうとやってきたものの、
途中で寒くて動けんくなったのか?
いくらなんでもここで越冬は寒すぎろう。
その後ちょっと移動しとったので、何かをする意志はあるらしい。


そして訪問者の定番マルカメムシ

マルカメムシ

洗濯物と一緒に取り込んで、ガス被害に遭ったことがある人、少なくないハズ。
ニオイは強烈やけど、可愛さはそれを補うと思いませんか?
思わんかなー。


これはクサギカメムシと思うけど、こんな色ははじめて見たなあ。

クサギカメムシ

何がいいのか、ベランダにもよく越冬しに来る。
これは去年、部屋で越冬中のやつ。
クサギカメムシ

あったかいとつい出てきてしまうんよね。

そんで、この羽化したてもクサギカメムシと思うけど、
違っとったらごめんなさい。

クサギカメムシ

キレイでしょー。
この時は宝物を見つけた気分でした。

去年は姫と相方が、何頭越冬昆虫がおるか賭けしとったけど、
結局どうなったんやろ。
テントウムシの亡骸はずいぶんあったけど。
今年も来る者は拒まんけど、生きて春を迎えてほしいもんだ。



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