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ムシのいい話

身近な虫たちのこと、音楽や文学や映画やアートや好きなものたちのこと。
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恵み

このところなんなかやで忙しい。

虫はもちろん、しごとも、「恵み」拾いも。

虫歩きコースに栗の木は5〜6本しかないんやけど、
毎朝律儀に落ちとってくれるもんやけん拾わずにおれん。
トータルで2kgぐらい拾ったろうか。
はじめは喜びよった相方も「その栗、誰が剥くの?」
て言いはじめるけん、自分で剥かなしゃあない。
と言いながらも結局一緒にやってくれるけど。

はっきりゆうて、栗を食うことにはまったく執着はない。
栗ごはんはあの異質感が好かんし、茹で栗はもそもそするし、
渋皮煮は甘すぎるし、どうやってもそんなにうまいと思えん。
収穫の喜びと、姫の喜ぶ顔を見ることのみ。

まあいいんです、そんなこた。

栗、拾いよったらたまに穴が空いとりましょう?
拾う時にざっとチェックはするけど、やっぱ漏れはある。
持ち帰った中にアナーキーがあったけん、
なんとなくその行き着く先をたどってみた。
不勉強なわたくしは、あの穴、全部クリシギゾウムシ(または近縁種)
と思ってました。
ゾウムシやったら、穴は幼虫の脱出口やけん、中は留守のはず……
ややっ! なんか動きよる! 黒い! 小せえ!

出てきたのはこやつでした。

クリノミキクイムシ

背景は新聞の囲碁解説コーナー。
サイズ感を見るためには文字の方がわかりやすいか。

クリノミキクイムシ

見出しじゃないっすよ。本文ですよ。
小せえし動き回るし、いっちょんマトモに撮れんかった。

触覚からどうもキクイムシとかケシキスイ、カツオブシムシ系っぽい。
とアタリをつけて調べたら、どうやらクリノミキクイムシっぽい。
ドングリキクイムシかもしれんけど。

で、このクリノミキクイムシ、生態がおもしろい。
メスが栗の実に穴空けて入り込んで産卵。
成虫は体内に共生菌を貯蔵しとって、その胞子も実の中に植え付けて繁殖させる。
生まれた幼虫は菌を食べて成長、実の中で
成虫になって世代交代して増える……! てことは近親交配?
さらに、オスは全体の1~2割程度しか発生せず、
生まれた実の中から出ることなく死んでしまう!
って! いくら一夫多妻とはいえ、ただのタネ提供者……
さみしすぎるやろ!
メスは脱出して他の実にたどり着いて穿孔・産卵、以下同。

すげえなあ。
たかが2〜3ミリの虫の世界。

このひとは窓から放したけど、はたして新しい実にたどりつけたろうか。
マテバシイでもよさそうやし、それだったらすぐ前にもあるし、大丈夫か。


ああ、そういや調べよる時、栗の実の70%くらいは
クリシギゾウムシ類に産卵されとるとゆう記事も見つけた。
もし本当なら、卵やら知らんうちにいっぱい食べよるかもしれんねー。
ま、ただのたんぱく質ですよ。
幼虫がおったらさすがに味も見た目も変わるやろうけん、
その心配は低かろうと思うけどねー。


そろそろムカゴも出始めた。
こっちは食うのにも大いに執着あり。


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