ムシのいい話

身近な虫たちのこと、音楽や文学や映画やアートや好きなものたちのこと。
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イボタガその後

先週、イボタガの幼虫が終齢になったところまで書いとったですが、その数日後のこと。

今日も食料補充せんといかんかなあ、と、朝の虫歩き前、飼育ケースをのぞくと。
いろんなブログ様で拝見させていただいたとおり、背中がオレンジ色に変色して徘徊する幼虫が。

イボタガ

これはこれでなかなかインパクトのある姿やないか。
歩くスピードもけっこうなもの。

イボタガ

背中にロウ塗られたろ?て聞いてみたくなるな。


そして考えた。
どうしよう。

前にも書いたように、イボタガはこの時期土にもぐってサナギになったら、来年の春まで羽化しませんから。
その間の温度や湿度の管理がお前に、とゆうかおれに、ちゃんとできるのか?
土を取ってきてチャレンジャーになるのか、安全策をとって元おった場所に戻すのか。
戻したからとゆうて安全なわけではもちろんないのだけれども。
うむ。ヘタレな私はいそいそと戻しに行きました。
来年の春は重点的にそのあたりを搜索して、羽化成虫をぜひ拝みたいもんだ。




あ、そやった! 大事なこと書くの忘れるとこやった!
このカラーリングに変身する前、大事件があったんでした!

その日の朝も起きてすぐ、エサの確認するために飼育ケースをのぞいたところ……
あれ?
おらん。
なんで?
フタ開けて探してもどこにもおらん。
はっ!!!
もしかして……。

エサ用の食草は、キッチンペーパーで根元の方をくるくる巻いて、なるべく隙間ができんように水が入ったガラス瓶に突っ込んでおります。
以前、そのまま挿しとったら、水に落ちてナガサキアゲハがお亡くなりになったので、それ以来、上の方式です。
なのでちょっとやそっとでは水死できんようになっております。
のはずだったのに。
おそるおそるガラス瓶を横から見て確認すると……

がーん。どーん。ずーん。

頭から水没しとる……。

体がへなへなになりました。

水から引っ張り出して触診してみたけど、やっぱり脱力してふにゃふにゃ。
すまん……。
けどなんで?
けっこうキッチンペーパーをキツキツに突っ込んで、しっかり意志を持っとかんと入り込めんくらいだったと思うんやけどなあ。
オレンジ変色後ならば、サナぐためにもぐろうとして戻れんくなったとか、考えられんこともなかろうけど。
自殺? などと高等な意識をもっとるとか? あのひも突起はそのあらわれであった。とか? アホか。
わからんな。
とりあえず出かける準備する間、そのまま放置。

なんやかんやの準備が整い、さて、おまえも土に返してやらねばならんな。と、つかもうとしたらば。
ん?
かすかに体表の張りと脚の抵抗力を感じました。
ぷにゅ、と軽く押して見ると、
なんと!
かすかに体を曲げて反応するでないか!
つまみあげようとすると、脚に力入れてキッチンペーパーにしがみつこうとするでないか!
よかった! 生きとった! よー生きとってくれた!
まだ安心はでけんけど、とりあえずひと筋の光が射した。
けどお前の身に(こころに?)何が起こった?
マジ教えてほしいぞ。


ひとりで大騒ぎする私と、それを眺める相方と姫。
私の精神が安定して、二人は胸をなでおろしたのであるという。
よくある我が家の光景。

その日の虫歩きは、おほほ、うふふ、これが天にも昇る心地と言うのかしら、などと声に出しながら歩くことはもちろんしませんが、取って帰った食草を食い始めた時は小躍りしたものでした。



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ヤマモモの顛末・3年越し

この時期、ヤマモモの雌木の下は真っ赤な実が敷き詰められたようにじゅくじゅくしとるので、
できれば避けて通りたい感じな感じ。
そして過去記事でも書いた、この風景もまた風物詩。
落ち葉の上に散らばる鮮やかな若葉の先っちょ先っちょ先っちょ。

ヤマモモキバガ


これは別に林内に限らず、街路樹でもどこでも同じで、切り落とされた葉っぱは、よーく見るとこんなやつが蓑がわりにしとる。

ヤマモモキバガ



記事を書いた翌年、正体を突き止めたので、この場を借りてご報告いたします。



いったいどんなガになるのか気になってしょうがないので、何頭か連れ帰りました。
すみかでありながら食料でもある葉は、日に日に黒ずんでボロボロになっていき、最終的に葉のくずとフンで固めたような繭を作ったような遠い記憶のような。
もう忘れてしもたけど、たぶん20日くらい経ったころやったかな、うち1頭だけ羽化しました。

ヤマモモキバガ

正体見たり!
調べによるとヤマモモキバガでした。
この仲間、「キバガ」とはよく言うたもんで、口元から伸びる、専門用語で言うところの「下唇鬚」がキバのように突き出した特徴的な形状しとるです。
若齢幼虫の時は、葉の主脈にもぐりこんで食害するげな。


さておき、観察の記憶があやふやでいかんなあ、実にいかん。
ここ数年は脳内メモリーがすぐ容量オーバー、内臓HDDもあっぷあっぷやけん、
頼りの外付けHDD(姫の頭)に保存しとかんと、あっという間に忘却の彼方やもんなあ。

もともと備忘録として始めたこのブログなんやし、こまめに記録せえっちゅう話。




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宝石

今年の福岡はビロードハマキの当たり年ですか?
毎日見るですが。

ビロウドハマキ


こんなに素敵なヤツは毎日見ても飽きんけど、翅の先端が欠落しとる個体が多く、このように無傷なやつに出会うと、ついつい微笑みながら撮ってしまう。
他人から見たら間違いなく気色の悪いおっさん。

昼飛性なのでヘラヘラ飛翔中の姿も何度か見ましたが、撮れません。
飛ぶときは、止まっとったら見えん鮮やかな後翅が目立って、オレンジ色のチョウっぽい。

さて。ビロードハマキはハマキガ科のガです。
ハマキガ、すなわち幼虫が植物の葉を巻いて巣を作るけん葉巻蛾。
食草はけっこう節操なく広範囲。
これはクスノキかな?(過去画)

ビロードハマキ

もともと南方出身なれど近年では北関東〜東北南部あたりまで北上だそうで、まあいつものやつ。

白い斑点部分が大きいのが♀、小さいのが♂とのことなので、上のがメス、下のがオスでしょか。

ビロードハマキ



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ミステリイボタン

再開するにあたって、気分一新、テンプレートデザインを変更してみました。
ちいと心持ちがいい具合に変化して、書く時間がない時でもがんばれるかもしらん。

さて。
このたびはひさしぶりの大ヒットなのです。

ずいぶんと長いこと憧れ幼虫の上位に君臨しとったやつに、やっと出会えたのです。

イボタガ幼虫です。

イボタガ

ものすげーインパクト。
この幼虫を憧れの存在たらしめてきたそのひも状突起、いったいなんぞや。
曲がるけどそんなに柔らかくもなく、なんとなくクモヒトデの足っぽい。
触ると反応するのでちゃんと神経は行き届いとるけど、意志通りに自由に動くかとゆうとそんな感じもないし、なんのためについとるのか。
触覚がわりとしても、ほかのイモムシたちにはない器官なわけで、なぜに君だけがこれを持つことにしたの?
しかも最終的にこの突起は、終齢幼虫になるときの脱皮で脱落するとのことで、ますますわからん。
きっとなんか深〜い理由があるんやろけどねえ。

イボタガ


このままうっちゃって帰って、毎日通うこともできんことはなかろうけど、
これまでそうやって何度も目標を見失っとるし、またいつ出会えるかもわからんので、それはやはり避けたい。
すかさず、こんな時のために常備しとるレジ袋に入ってもらいました。



で、連れ帰って、その日は何度も何度も見たけど、じっとしたままエサも食わん。
はーん。てことは。
どうやら脱皮前だったようですね。

……てことはですよ。
大きさから言って、次はたぶん終齢。
てことはですよ、てことは、早くもひも突起がなくなって、ありきたりなイモムシに成り下がるってことですよ。
憧れた姿を拝めるのももうわずかってこと。
ちょっと残念。


連れ帰ってきた翌日、ついさっきまでだんまり決めこんどったくせに、ちょっと目を離したスキに脱皮完了。
さらには、落ち着いた頃に撮影しようと思っとった、突起付き脱皮殻もいつのまにか食ってしまって、あとにはただのムクムク系イモムシが佇んで。


イボタガ

4本の突起があった場所には、それらしき痕跡が。

イボタガ


まーそれからの食欲のものすごいこと。
一方その様子からは想像できんほど繊細で、ちょっと振動を与えると固まって、再度動き出すまでには10分ほど待たねばならん。

このイボタガ、名前から自明のように、成虫の姿はガです。まあまあ大型の。
成虫になってもそれはそれは美しく魅力的な姿なんですが、残念ながら写真がどうしても見つからん。
その姿はまるでフクロウに擬態しとるかのよう。興味ある方は検索してください。
年に一度しか羽化せんということなので、その姿を拝むには来年の春まで待たねばなりません。
幼虫期間をもうじき終えて土にもぐると、夏も冬も、ず〜〜〜〜っと蛹で過ごす。
その間、温度変化の少ない環境を保たねばならんので、家で管理するにはかなり敷居が高い。

蛹化前は色が変化するらしいので、そのタイミングでもとおった場所に戻すほうがよかろうとは思うけど、さてさてどうしたものか。


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シヤワセの青い…?

毎日毎日あまりにも暑すぎる福岡。
けど歩みを止める気にもならんので、
虫たちが活動を始めるであろう時間帯に合わせて、
かつ陽が昇りきる前に早めの虫歩きな日々です。

本日はひさびさに血湧き肉踊る虫歩きやった。

夏休みに入って半分過ぎようとしよるのに、
毎年恒例、自由研究のテーマが決まらん姫。
今年もネタ探しを兼ねてちょくちょく一緒に行っております。
つかもっと早よからはじめろよ、毎年毎年。
にしても我々んとき、中学でも自由研究ってあったっけか?
とにかく理科の先生にものすご期待されとるのでヘタなもんは出せんげな。

でまあ、クモについて何かやりたいとゆうので、
林縁部をたどって歩いておりました。
家から15分ほど歩いたあたり、
何やら飛ぶ昆虫が目に入りました。
ちらと青っぽい色が見えたけん、ハンミョウ?
と思たけど、飛び方は違うし着地せんし……。

!!!
ブルービーやん!」
「ほんとやん!」

二人で叫んでおりました。

通称ブルービー・標準和名ナミルリモンハナバチです!
数年前、太宰府で見て以来のこと。
「幸せを呼ぶ青い蜂」とか言われて、
一般的にもややメジャーやけんご存知の方も多かろうけど、
簡単にゆうと、ミツバチのブルーバージョンみたいな。
黄+黒のかわりに青+黒のツートーンみたいな。

しかしまあ何しよるのか、ひたすら林沿いを行ったり来たり、
まるでオニヤンマのパトロールのようでぜんぜん止まる気配なし。
蚊の襲撃をかわしながら10分くらい待ったけど、
一向に落ち着く素振りもみせん。
おかげで写真は1枚も撮れずじまい。
ぐぐぐ。


実は、もしかしたら近いうち会えるかもしれんと
ひそかに期待はしとった。
今年の春のこと、現場から直線距離で約100メートルのあたり、
巣に出入りするケブカハナバチを確認しておりました。

ケブカハナバチ


これが巣。

ケブカハナバチ

木の根元の土壁、ボコボコとまん丸な穴が密集しとるのでわかりやすい。
巣自体はずいぶん前に発見しとったんやけど、
実際に使われとることがわかったのが今年の4月だったってワケ。

このケブカハナバチこそ、ルリモンハナバチと密接な関係があり。
群れではなく単独で生活するといわれるルリモンハナバチ。
メスはケブカハナバチ類やコシブトハナバチ類の巣に産卵し、
ふ化した幼虫は、巣に蓄えられた花粉や蜜をエサに育つとゆう。
「労働寄生」と呼ばれる寄生の形態で、宿主自体に寄生するわけではなく
宿主がはたらいて得たものをかすめ取る、みたいなことげな。
こすい。

そしてつい数日前、さらに期待を大きくさせるできごとが。
相方のもとに添付で送られてきた、8/3西日本新聞の記事。
「福岡市でブルービーを見た」とゆうタイトルで、
福岡市植物園でルリモンハナバチを発見したって内容。
植物園といえば、発見したケブカハナバチの巣から
直線距離で1キロちょいくらい。
「うちのすぐ近くにもおるのかも」って淡い期待が、
がぜん現実味を帯びてきたところやった。

けどいかんせん写真が撮れとらんけんね、
ほれみれ!やったった!ってわけにもいかず。
おまえの妄想じゃと言われればそれまでな。

近くの花を張るか、はたまたケブカの巣を張るか。
いずれにせよ、この連続猛暑日。
酷であるぞ。

字だらけなブログってどうよ。


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